こんにちは。

 

阪神タイガースの藤浪晋太郎投手がメジャーリーガーのダルビッシュ投手のもとで肉体改造をした事が大きな話題になっていますね。

 

ピッチャーがウエイトトレーニングをするのは異例であり(特に上半身をつけると投げる時の感覚が変わるため)、体重が100kgを超えて大きくなったという事でニュースで取り上げられていました。(まあ、身長−105=標準体重なので、藤浪選手の場合はさほど多いわけではないのですが…)

 

昨年は“抜け球”で苦しみ、3勝しかあげられなかったわけですが、今年は名誉挽回に燃えているのがヒシヒシと伝わってきます。

 

果たして藤浪投手は今シーズンどの様なピッチングを見せてくれるのでしょうか。

 

ところで、スポーツ界には「筋トレは大事だ」という意見と「筋トレは不必要だ」という意見が長く存在します。

 

上にあげたダルビッシュ投手は(それだけでは勿論ありませんが)筋トレを推奨されていますし、逆にイチロー選手は筋トレをして筋量を増やす事を良くないと言っています。

 

両派のトップ選手がそれぞれに結果を出しているわけですから、世の中のこの論争はなかなか決着がつかなさそうですね。(お二人が言い争っているわけではありません。)

 

ちなみに私はトレーナーでもありますから、どちらかというとダルビッシュ投手のやり方に関しては非常に納得の行くところがありますし、選手でありながら自身で考えて取り組んでいる姿勢にリスペクトさえ覚えます。

 

かたやイチロー選手の様な考え方も実はとても納得をしていて、以前、古武術家の甲野善紀先生の講座に参加させて頂いた時に、(それなりに運動神経は長けていてパワーもあるはずの)自分が全く太刀打ちできず、赤子の手を跳ねる様に振り回された体験もあるため、こちらの重要性も体感的にとても感じています。

 

どちらもやはり優れている点があるのです。

 

ただ、コーチとしての私の考えをいうと、「どちらの方が良いか」という問いに対しては

 

「やりたい方をやってみると良いですよ。」

 

というところですかね。

 

例えるなら、富士山に登る時に山梨から登っても良いし、静岡から登っても、いずれ山頂に辿り着けますよ。という事です。

 

山頂というゴール(目標)に辿り着くのに「静岡からの方が確実に行けるよ」も「山梨から登ってこそ本当の富士山制覇だよ」もないですよね。

 

それだったら行きたい方を選びましょう。

 

もし、上手く登れずに失敗してしまっても、もう1つ別のルートがありますよという事です。

 

イチロー選手だって、一時期ウエイトに励んでいた時代もあったわけですから。そしてその上でバルクアップする筋トレをやめたわけですから。

 

やってみて自分で納得をするのが1番良いでしょうね。

 

ですから、今回藤浪選手はダルビッシュ投手のもとで肉体改造をした事自体は良いも悪いもありません。

 

昨年悔しい思いをして、「来シーズンは何としてでも復活するぞ!」というゴールから逆算して導き出されたのがダルビッシュ投手のもとでの肉体改造であったわけですから、藤浪投手にとっての現状における最高の選択だったはずです。

 

上手くいけば持ち上げられるし、上手くいかなければ叩かれるのがプロスポーツの世界。

 

どんなトレーニングをやろうとも2分の1で褒められたりけなされたりするわけですから、自分の選択を信じてやるしかありません。

 

それよりも、藤浪投手が凄く良い体験をしたなと思うのは、世界トップクラスのダルビッシュ投手、カーショー投手と臨場感空間を共にした事でしょう。

 

人間にはミラーニューロンがありますから、トップクラスの投手陣と練習や生活を共にすることによってホメオスタシス同調が起こります。

 

つまり、投球フォームから、信念(ビリーフシステム)、エフィカシー(自己の能力に対する肯定感)に至るまであらゆるものを引き上げられている可能性があるという事です。

 

エフィカシーの高さとパフォーマンスは比例関係にあります。

もし、藤浪投手がダルビッシュ投手やカーショー投手クラスのエフィカシーを体得しているとするなら今年は相当期待できるでしょうね。

 

そして、きっとダルビッシュ投手が合宿で藤浪投手に伝えたかった事というのはこの部分なのかもしれないですね。