こんにちは。

 

大西孝昌です。

 

今回は、下半身について述べていきたいと思います。

 

あなたは下半身を強化するトレーニングはされていますか?

 

ほとんどのアスリートは間違いなく下半身のトレーニングを行っているでしょう。

 

あらゆる動きで下半身は基礎となりますからね。

 

私も下半身をトレーニングする事に異議はありませんが、ただ闇雲に鍛えるのはオススメしません。

 

間違った鍛え方は、間違った身体の使い方に繋がりかねないからです。

 

という事で、今日は「競技特抽象度から考える下半身の使い方(鍛え方)」について述べていきたいと思います。

 

実は、『身体抽象度仮説』の観点でいうと、下半身の使い方は「地面反力を瞬間的に末端に伝えなければいけない競技」と「地面反力を持久的に末端に伝えなければいけない競技」によって使い方が異なります。

 

まず、「地面反力を瞬間的に末端に伝えなければいけない競技」から述べていきたいと思います。

 

バレー、バスケ、ハンドボール、陸上、野球、サッカー、卓球、テニスなどの「ジャンプ系」、「スプリント系」、「ヒッティング系」などがそうですね。

 

こちらに関しては、下半身はあまりバルクアップをさせ過ぎない様に気をつけなければなりません。

 

というよりは、既に下半身が太くなってしまっていたら注意です。

 

それはなぜかというと、かなりの確率で地面を蹴りこんでいる(地面と喧嘩している)からです。

 

力を入れる必要のないところで力を入れて、必要のない筋肥大させてしまっているのです。

 

「え、なんで?地面反力を貰うためじゃん。」

 

という声が聞こえてきそうですが、実は全く逆です。

 

人間はただ普通に立っているだけで、体重と同じだけの地面反力を地面から貰っているのですが、それを更に押し付けるということは、ポテンシャル・エネルギーを運動エネルギーに変えずに、更にポテンシャル・エネルギーをため込もうとする行為になるからです。

 

(ポテンシャル・エネルギーは、抽象度の高い足裏から抽象度の低い手の指先に伝達される中で運動エネルギーとして使われるのに、地面を蹴る行為(または踏ん張る行為)はそれを否定する事になります)

 

ですから、ジャンプ系の動作やスプリント種目、ヒッティング系の動作などでは地面をプッシュする事はせずに、如何に瞬間的にポテンシャル・エネルギーを爆発的な運動エネルギーに変え、末端へ移行させるかという事を心がけなければなりません。

 

誤解を恐れずに言えば、蹴らずに跳ぶ、蹴らずに地面を掻く、蹴らずに踏み込むと言った感じでしょうか。

 

この、ポテンシャルエネルギーを運動エネルギーとして末端にまで「効率よく」「より速く」行えるアスリートこそ、高いパフォーマンスを発揮しているアスリートなのです。

 

(※伸び上がるように跳ぶマイケル・ジョーダンはかなり脚が細いですよね!)

 

トレーニング方法としては、スクワットやレッグプレスというよりは、クリーン、スナッチ、ハイプル、ジャークなどがいいでしょう。

 

もちろん、伝達効率を上げるために、筋肉をとことん脱力させるのは非常に重要なポイントです。

 

〝如何に速く地面反力を末端に伝達させるか〟というところに意識を置いてトレーニングを行ってください。

 

次に、『地面反力を持久的に末端に伝えなければいけない競技』について述べていきます。

 

こちらは、アメフト、ラグビー、相撲、レスリングなどです。(ポジションや戦い方によっては多少当てはまらないものもあります

 

どの種目も相手を押し続けたり踏ん張り続けたりする事が多いですよね。

 

こちらは、競技特上、常に地面を踏み込んでいる(踏ん張っている)ため、乳酸が溜まりやすくなり、いやが応にも筋肉は肥大しやすくなるでしょう。

 

前回お話をしたE=mc2が示す様に、筋肉の体積(質量)が増えれば、それに比例してエネルギー出力が増える事になります。

 

そして、筋量が増えれば体重も必然的に増えるので、溜め込めるポテンシャル・エネルギーも上がる事になります。(これが体格に勝る外国人選手の強い理由です)

 

ですから、どちらかというと持久的に末端にエネルギーを伝達しなければいけない種目は、ポテンシャル・エネルギーをより溜め込んで利用するために、下半身はしっかりとバルクを作っておいた方が有利という事になります。

 

中でも、膝関節から股関節への運動エネルギーを繋げるために、この2つをエクステンションさせる筋肉を強化しておく事は非常に重要です。

 

膝関節をエクステンションさせるのは大腿四頭筋、股関節は大臀筋とハムストリングスです。

 

前者はスクワットやレッグエクステンション、レッグプレスが良いですし、後者はキックバック、デットリフト、レッグカールなどが良いでしょう。

 

『地面反力を持久的に末端に伝えなければいけない競技』は、ポテンシャル・エネルギーを自分の体重以上に更に溜め込みつつ、それを持続的に運動エネルギーに変換する必要があるため、それ相応の筋肉量が必要であるという事です。

 

という事で、今回は競技特別にみる下半身の使い方(鍛え方)について述べていきました。

 

是非とも今日からは、闇雲に、ただただ負荷をかけるだけのトレーニング(頑張った気になるトレーニング)はせず、「勝つために、自分が最も最良なパフォーマンスを発揮出来る身体の使い方はどの様な使い方か」というところを意識した鍛え方をして下さい。