こんにちは。

 

さて、今日はこの理論の根幹である「抽象度」について話していくのですが、それを話す前に1つだけ押さえてもらいたい事がありますので、そこから述べていきます。

 

最初に何を押さえて頂きたいのかというと、「我々は情報空間に生きている」という事です。

 

何を言っているのかよくわからないという声が聞こえてきそうなので、どういうことか説明していきましょう。

 

普段、私達は物理空間に生きています。そう教えられてきましたし、当たり前の事ですよね。

 

しかし、脳は物理空間を認識する時に必ず“情報”として認識します。

 

物理空間の「硬い」も、「白い」も、「甘い」も脳にとっては全て情報。

 

つまり、私達は情報空間に生きているのです。

 

普段、私達はどうしても物理空間に対する臨場感が高いがために、この様な事実はなかなか受け入れ難いかと思いますが、これは紛れもない事実。

 

そして、これから解説する「抽象度」は、その無限に広がる情報空間を整理して捉えられる様になるために欠かせないものなのです。

 

ということで、「私達は情報空間に生きている」という点を押さえた上で、これから述べる解説をご理解頂けたらと思います。

 

まず、基本的な事として、「抽象」の対義語が「具体」である事はおおにしさんもご存知だと思います。

 

具体はものごとをより明確に示すのに対し、抽象はものごとの本質を抽出して表す事です。

 

そして、その抽象に〝度〟が付いているわけですから、抽象度とは段階があるという事がお分かり頂けると思います。

 

例えば、「りんご」から1つ抽象度を上げると「果物」になります。

 

そして更に「果物」から1つ抽象度を上げると「食べ物」になり、そこから更に1つ上げると「有機物」になります。

 

逆に「りんご」から抽象度を1つ下げると「ふじりんご」とか「王林」とか「ジョナゴールド」になります。

 

前者はりんごの本質を残しつつも、それを包括する形で表していますよね。

 

一方、後者は、単なるりんごではなく「ふじりんご」「王林」「ジョナゴールド」と品種が明確になり、より具体的になっています。

 

この様な情報空間における視点の高さのことを「抽象度」と言います。

 

実は情報空間は、この様に抽象度によって整理して捉える事が出来るのです。

 

この抽象度を理解しておく事がアスリートにとってなぜ大事かというと、ランダムな情報空間を整理して、高い抽象度からそれより下の抽象度を見下ろせる様になると、多くの選択肢を得られる様になるからです。

 

今まで視点が「りんご」だった人が、1つ抽象度を上げて「果物」の視点でそれより下の抽象度を見下ろせたら、そこには「りんご」だけでなく、「みかん」や「メロン」や「いちご」がある事に気付けます。

 

更に視点を上げて「食べ物」の高さから見下ろせたら、「果物」だけでなく「野菜」や「肉」や「発酵食品」がある事に気付けます。

 

これと同様に、半径1mしか見えていない選手と、情報空間における視点をあげて半径10mを見られる選手では取るべきプレーの選択肢が驚くほど違ってきます。

 

ですから、アスリートにとって「抽象度」という概念を知っておく事と、より高い抽象度(視点)から情報空間を捉えられる様になる事は非常に大事なのです。

 

という事で、ひとまず情報空間における「抽象度」とはどの様な事なのかご理解頂けたかと思います。

 

次回のブログでは、この情報空間における抽象度を更にもう少し突っ込んで解説していきたいと思います。

 

是非、楽しみにお待ち下さい!