こんにちは。

 

今回は前回に引き続き、「抽象度」についてご理解頂こうと思っています。(深く掘り下げていきます)

 

前回までに、

 

「私達は情報空間の生き物であり、その情報空間を抽象度によって整理して捉えられる様になって初めてアスリートは多くの選択肢を獲得でき、パフォーマンスの向上が望める」

 

という事をご理解頂きました。

 

これまでに「抽象度」という言葉を知らなかった方にも「抽象度」という概念を知って頂けたかと思いますし、それを高い視点から見下ろせる様になることの大事さを知って頂けたかと思います。

 

そして、今回は『ポテンシャル・エネルギー』という概念を絡めて抽象度の重要な解説をしていきたいと思います。

 

かなり大事な部分なので、しっかりとご理解下さい。

 

という事で、まずは「ポテンシャル・エネルギー」の解説をしておきたいと思います。

 

「ポテンシャル・エネルギー」とは、日本語にすると「位置エネルギー」のことです。

 

例えば、テーブルに置いてあるガラスのコップをテーブルから5cm持ち上げたとします。

 

そうすると、コップは5cm浮いた分だけのポテンシャル・エネルギーを溜め込みます。

 

そして手を離すと、ポテンシャル・エネルギーが解放され、コップはテーブルへと落下します。

 

そして、このコップを今度はテーブルから1m持ち上げたとしましょう。

 

そうすると、今度は1m分のポテンシャル・エネルギーを溜め込みます。

 

もちろん手を離せば1m分のポテンシャル・エネルギーが解放されてテーブルへと落ちる事になりますが、先ほどのコップと比べ明らかな違いが生まれます。

 

それは何かというと、5cm持ち上げたコップは落とした時に割れる事はありませんが、1m持ち上げたコップは落とした時に木っ端微塵に割れてしまうという事です。

 

「当たり前でしょ。それが何?」

 

という声が聞こえてきそうですが、まあ聞いて下さい。

 

つまるところ、ポテンシャル・エネルギー(溜め込んだエネルギー)が大きければ大きいほど、それが放出された時の影響力は大きくなるという事です。

 

そして、このポテンシャル・エネルギーは、情報空間の中にも存在します。

 

抽象度が高い概念ほど大きなポテンシャル・エネルギーを蓄えるのです。

 

どういうことか「私が幸せになる」「日本が幸せになる」「世界中が幸せになる」の3つを使って説明しましょう。

 

「私が幸せになる」<「日本が幸せになる」<「世界中が幸せになる」の順に抽象度が上がるのですが、これを物理空間で実行して実現させようと思った時に、圧倒的に「世界中が幸せになる」を実現させる時が1番大きなエネルギーが必要になりますよね。

逆を言えば、世界中が幸せになる事をしようと思えば(目標を掲げれば)それだけ大きなエネルギーが勝手に出るということなのです。

 

実は、コーチングで言われる「今までの自分では到底叶いそうもないくらいの大きな目標へとゴール設定し直そう」というのにはこの様な理由があるからです。

 

如何ですか!?

 

抽象度とポテンシャル・エネルギーの関係性をご理解頂けましたでしょうか。

 

あなたの周辺でも、自分だけ上手くなりたいというアスリートと、チームを上手くしたいというアスリート、業界をより良くしたいと思うアスリートではエネルギー(実装力)が全く違うでしょう。

この様にアスリートが抽象度を理解し、1つでも高い抽象度から情報空間を見渡せる様になる事はものすごく大事な事なのです。(最終的には見渡すだけでなく、物理空間にて実行する事が大事です。)

 

という事で、今回はここまでです。

 

次回はいよいよ物理身体における抽象度について述べていきたいと思います。

 

楽しみにお待ち下さい。