こんにちは。

 

身体性抽象度仮説もいよいよ5話目。早いものですね。

 

前回から、物理身体に内在する抽象度について解説を行っているのですが、今回解説を進めていくのは「抽象度の高低」についてです。

 

この抽象度の高低をちゃんと理解して捉える事が出来ているかどうかによって、物理身体の使い方が全く変わってきます。

 

ですので是非しっかりと理解して頂きたいと思います。

 

さて、皆さんは関節のうち、どこが抽象度が高く、どこが抽象度が低いか想像がつきますか?

 

実は、この理論では、足裏が一番抽象度が高く、上へと向かうにつれて(頭や腕の指先)低くなっていきます。

 

逆立ちをしたら、抽象度の高低は全く逆になりますが、基本的には地面に接するところが一番抽象度が高く、そこから離れるにしたがってだんだんと低くなっていきます。

 

なぜこの様な事が言えるのかというと、私たちのパフォーマンスは地面反力をもらうことによって行うことが出来るからです。

 

例えば、体重が70㎏の人であれば、その人は地面から70㎏で押されています。

 

想像してもらえば直ぐにわかると思いますが、重力のない宇宙空間でバッティングのスイング(テニスのスイングでもゴルフのスイングでもいいです)をしているところをイメージしてみて下さい。

 

きっと、地面反力をもらえないがゆえに、手打ちのようなスイングになりますよね。

 

これは無重力空間で「スイングをする」というパフォーマンスを行うにあたって、肩関節が抽象度の1番上になり、その次に肘関節、そして手首の関節と3つの抽象度しか使えないためです。

 

逆に、今度は地球の大地の上でしっかりと地面反力をもらいながらスイングをしているところをイメージしてみて下さい。

 

そうすると今度はどう考えても先ほどよりも強くヒッティングしている姿を想像できますよね。

 

これは、足裏が地面からもらった地面反力を、足首関節、そして膝関節、股関節、仙腸関節、脊椎、肩関節、肘関節、手首の関節と経由してバットに伝えられているからに他なりません。(本来は胸鎖関節などもう少しありますが、ここではわかりよすくするため8つで解説します)

 

つまりどういうことかというと、3つの抽象度しか使わないよりも、ポテンシャル・エネルギーの総量がまったくもって違うということになります。

 

情報空間での抽象度の解説をした際に、「より抽象度の高いゴールを設定すればするほどポテンシャル・エネルギーは高くなる」というお話をしましたよね。

 

そして、そのポテンシャル・エネルギーがたくさん溜まった高い抽象度から、物理空間において実装・実行しようとすることでポテンシャル・エネルギーが解放され大きなエネルギーが放出されるという話をしました。

 

物理身体も、これと全く同じなのです。

 

一番高い足裏が地面反力をもらって、それを足首関節→膝関節→股関節…手首の関節と順次落とし込んでいけた方が、最終的な物理身体の出力は、低い抽象度から身体を使った時に比べて圧倒的に大きなものになります。

 

ですから、スポーツにおいては自分のパフォーマンスを上げる時には「如何に地面反力を足裏がもらい、それを高い抽象度から綺麗に末端(具体)にまで落としていけるか」というのが一つの鍵になります。

 

現に、野球のバッティングや、テニスのストローク、サッカーのシュートなどにおいて、相手選手に態勢を崩されてしまっているにもかかわらず、モーションを実行してしまっている選手というのはパフォーマンスが低いですよね。

 

ですから、相手が如何に地面反力をもらえない状況を作り出すかということは勝負の世界では非常に重要になってくるのです。

 

きっと、あなたもフェイントや駆け引きを使って相手選手の態勢をいかに崩すかということをされているかと思いますが、

 

これからは

 

「自分は11つのプレーにおいて身体の高い抽象度を利用し、いかに相手選手にはそれをさせないか」

 

という視点ををもって明日からの練習に取り組んでみて下さい。

 

きっと、これを意識するだけで1ランクも2ランクもプレーの精度が上がってくるはずです。

 

ということで今回はここまでです。

 

次回はさらに物理身体における抽象度について具体的なところにまで突っ込んで解説をしていきたいと思います。

 

楽しみにお待ち下さい!