こんにちは。

 

大西孝昌です。

 

前回は、ポテンシャル・エネルギーを効率よく伝えるために、体幹部の重要性と、筋肉は脱力しておく必要があるというお話をしましたが、今日は脱力の点に関してもうちょっと深く掘り下げてお話ししたいと思います。

 

以前、筋肉をゆるめるためには「逆腹式呼吸」が有効であるというお話をしました。

 

逆腹式呼吸とは、ゆっくりと時間をかけて息を吸いながらお腹をへこませ、ゆっくりと吐きながらお腹をゆるめる呼吸法です。

 

この逆腹式呼吸の呼気の時にあわせて筋肉の力もフ~っと抜いていくと、だんだん全身の力が抜けていって筋肉がふにゃふにゃになっていきます。

 

自律神経も交感神経から副交感神経に移行し、脳波はアッパーθ波からローα波くらいになります。

 

これは、脳が抽象思考を行いやすい状態でもあり、選手にとっては試合中にこの状態(筋肉がゆるんでいる状態)を作れるかどうかでゲームを俯瞰して観られるかどうかが決まります。

 

この様に筋肉をゆるめることは「ポテンシャル・エネルギーを効率よく伝える」という作用に加え、「試合中に抽象思考が出来る」という大きな意味があります。

 

ですから、もし「逆腹式呼吸」を行ったことがなければ一度でもいいのでやってみて下さい。(ヨガでもいいです。)

 

ちなみに、「身体性抽象度仮説」では、もっと効率よく脱力が出来るように、更に突っ込んだことを行います。

 

それは何かというと、「筋膜」を筋肉からリリースすることです。

 

実は筋肉は、筋膜という膜に覆われていることはご存知でしょうか?

 

筋肉はタンパク質で出来ていますが、筋膜は主にコラーゲンで出来ているため、伸縮性がさほどありません。

 

子供のころは筋膜の中で筋肉が滑っているので体は柔らかいのですが、大人になるにつれて(特に運動をしていない筋肉ほど)筋膜と筋肉が癒着してピッタリとくっついてしまい体が硬くなってしまいます。

 

要は筋肉をゆるませようとしても筋膜が突っ張ってなかなかゆるませられなくなるのです。

 

(腰痛の原因や肩こりの原因も最近では筋膜が関わっていることが解明されてきています。)

 

ですから、体が硬い選手ほど試してみるといいでしょう。

 

方法としては、医学的なやり方としては「生理食塩水を注射する」という方法があります。

 

ただし、これはクリニックに行かないといけません。

 

プロにリリースしてもらう場合は「ロルフィング」が効果的です。

 

これは痛みを伴わず、全身の筋膜を効果的にリリースすることが出来ます。

 

自力で行いたいのであれば、スポーツ店で「ローラーを買ってきて自分でリリースする」といいですね。

 

あと、私もリリースをすることが出来ます。(いずれセミナーをやりたいと思います)

 

身体中の筋膜がリリースされて、全身が赤ちゃんの頃の柔らかさにリセットされると、あなたのパフォーマンスは今と比較にならないほど爆発的に飛躍することでしょう。

 

そして、この『身体性抽象度仮説』において、これほどまでに私が筋膜リリースを勧めるのには、実はもう1つ大きな理由があります。

 

それは「ビジュアライゼーション」の効果が劇的にあがるからなんです。

 

例えば、憧れの選手のプレーをビジュアライゼーションを使って自身の脳に刷り込むことはコーチングを実践されている方なら経験があるかと思いますが、実際のところ、上手く自分の脳に刷り込むのって難しいですよね。

 

これは、当たり前のことで、憧れの選手とあなたの身体のベースとなるところが根本的に違っているからです。

 

憧れの選手が柔らかい体の使い方をしているのに、あなたが筋膜が癒着して柔らかく使えないようなら(体が硬ければ)、それはどう考えても上手く脳に刷り込んで自身の物理身体に落とし込むのは無理ですからね。

 

だからこそ、どのような偉大な名プレーヤーのプレーをもクオリティー高く自身の身体で表現出来るようになるために、ベースとなる身体の状態を筋膜のレベルでも束縛がかからないようにゆるゆるにしておきたいのです。

 

という事で今回はここまでです。

 

是非、筋膜をリリースし、身体の自由度を増やす事によってあなたにまだまだ眠っているパフォーマンスを引き出してもらいたいと思います。